きむら けい Kei Kimura
フックジョーデザイン研究所&ジオアートワークス代表
アメリカ合衆国アラスカ州の野生動物を絵画で表現
1967年大阪市生まれ。初芝高等学校デザイン科を経て大阪デザイナー専門学校を卒業後、広告業界でグラフィックデザイナー、アートディレクターとして活動しながら、イラストレーションも手がける。
1996年パートナーと共に、デザイン事務所「フックジョーデザイン研究所」を設立。近年ではNPO法人の団体と共に音楽や芸能のイベントも開催し活動分野を広げています。
2006年フックジョーデザイン研究所の芸術部門としてワイルドライフアート集団、「ジオアートワークス」を設立、代表を務める。代表を含む5名の作家が所属し、各地で企画展とワークショプや講演を開催。規模の大きい展覧会では招待作家を招致しています。
1992年に初めて訪れたアラスカで、手付かずの自然が数多く残るこの地に深く感銘を受け野生動物達の絵画を制作、以後毎年心の故郷であるアラスカへ里帰りして取材。ホームのキーナイ以外の主な取材先は、2001年「グレートアラスカアドベンチャーロッジ」で働き、グリズリー、白頭鷲、狼やムースなどを取材。2007年ブルックス山脈を越え北極圏の広大なツンドラ、2008年レイククラーク国立公園でグリズリー、2010年はガル島の海鳥を取材。美しい大自然を足元の小さな植物や小石にいたるまでガッシュ(不透明水彩)で精密に表現、毛並みの質感までリアルな生き生きとした野生動物を描いた作品には、アラスカへの深い畏敬の念と愛情に満ちた温かい眼差しがあります。
ガッシュ(不透明水彩)(初期の作品ではパステルとガッシュの混合技法)でアラスカの雄大で美しい大自然を足元の小さな植物や小石にいたるまで精密に表現し、毛並みの質感までリアルに生き生きと描かれた野生動物達の作品は、作家のアラスカに対する畏敬の念と、愛情に満ちた温かい眼差しがこめられています。
生物の種類が少ないアラスカの生態系は、少しの狂いが生じるだけでも多大なダメージを受ける地域。
この20数年間のアラスカの取材で、地球温暖化の危機を現地で見つめてきたきむら氏は、数少ない手つかずのままの大自然を未来の地球に残したいという思いを込め、アラスカに生きる動物達を描き続けています。